野草類の侵入した草地に放牧しているヒツジとヤギ糞から発芽する植物種の比較
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概要
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荒廃化の進行している2つの草地の一方にヒツジとヤギを, 他の一方にヒツジを放牧し, 糞中種子からの発芽様相を調べた。その結果, 動物種, 採取時期, 放牧草地間でそれぞれ発芽植物の個体数とその種構成に明らかな差異が認められた。ヒツジ糞からヤギ糞よりも多くの植物種と個体数の発芽が認められた。ヒツジでは7月中旬の採取糞で, ヤギでは10月上旬の採取糞で発芽数が最も多かった。発芽植物種は, ヒツジ糞では7月中旬にケンタッキーブルーグラス, 10月上旬にはウシノケグサが多く, そのほかレッドトップ, 白クローバなどが発芽した。一方, ヤギ糞では7月中旬にはケンタッキーブルーグラスとハルガヤが発芽し, 10月上旬にはナギナタコウジュなど数種の野草類がより多く発芽した。
- 2005-07-15
著者
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久馬 忠
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
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長永 有希子
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター
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長永 有希子
信州大学農学部附属アルプス圏フィールド科学教育研究センター:(現)長野県小学校
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