Poa arachnifera×Poa secundaの種間交雑を用いた雄性発生による半数体作出
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概要
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多くのイネ科牧草種において半数体の作出は比較的少ない。しかし,半数体植物の作出は,従来から,遺伝的に固定された白殖系の育成,細胞質置換のための一つの方法,あるいは倍数体のゲノム操作のための潜在的な手法として認識されてきた。本研究は,当初,Poa arachnifera×Poa secundaの交雑による雑種頻度を明らかにするために行われた研究であった。しかしながら,この過程において,雄性発生により,花粉親とした倍数体のP.secundaと同様の形質を示し,染色体数変異がある4個体の半数体が得られた。これら半数体のすべてはP.secundaと同様の繊維状の根系を持つことが本研究によって明らかにされた。この雄性発生による半数体作出は,今後,P.arachnifera細胞質内におけるP.secundaの遺伝子の発現を知ることを可能にするとともに,倍数体のP.secundaの遺伝的研究を行うための有効な材料を提供する。
- 2004-02-15
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