スパイクタイヤ粉じん発生防止法の制定までおよび浮遊粒子状物質対策の近年の動向(2)
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概要
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積雪寒冷地において, 昭和50年代に, スパイクタイヤの使用に伴う道路粉じんが新たな環境問題として顕在化した。特に北海道, 宮城県, 長野県などの都市部においては環境悪化が著しく, 都市生活型公害として解決を迫られた。本稿では, やや旧聞になるが宮城県における取組とスパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律制定に結実するまでの経緯を紹介し, 併せて近年の浮遊粒子状物質対策の動向を概説する。なお, 私にはスパイクタイヤ粉じんおよび浮遊粒子状物質に関する研究実績はなく, 斉藤潔賞の受賞は地方行政官としての大気環境行政に対するこだわりが評価されたものと理解している。したがって本稿には行政対応事例の紹介が多く, また, 私事にわたる記述も多いことをあらかじめお断わりしておく。
- 社団法人大気環境学会の論文
- 1999-07-10