1.重金属による自己免疫(メインテーマ「環境金属曝露とアレルギー・免疫毒性のダイナミックス」特別講演)(第45回アレルギー・免疫毒性研究会)
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概要
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重金属により惹起される免疫毒性および自己免疫疾患について概説がなされた. 特に, 自己免疫を起こす重金属としてよく知られている, 水銀, クロム, カドミウム, コバルト, 金などについて, これまでの知見の総括が解説された. また, メチル水銀が神経毒性を誘導することが有名であるが, アレルギーおよび自己免疫を惹起するのは, 無機水銀である. 無機水銀はLupus様腎炎を誘導する. また, 歯科齲歯用アマルガムと多発硬化症, ワクチン保存料として使用されているThimerosal(水銀化合物)と自閉症との関連が報告されている. 一方, カドミウムは全般的なTh2細胞の活性化を起こす. 職業曝露では腎炎を合併する症例がある. また, 抗核抗体やIL-5誘導などが知られており, カドミウムが自己免疫疾患を惹起する動物実験結果は, 充分はそろっている.
- 2005-07-20
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