マッカロー効果(方位随伴性色残効)の決定因について : 部分か全体か
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概要
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本研究では, Local OrientationとGlobal Orientationで構成される多義的な縞パターンを検査刺激に用いることにより, マッカロー効果が刺激のLocal Orientationによって決定されるのか, それともGlobal Orientationによって決定されるのかをみた。結果は, Local Orientationの方が優位であったが, 順応刺激の空間周波数が, 検査刺激のglobal featureの空間周波数と一致したときには, Global Orientation優位の反応も生じた。また, 検査刺激を強くぼかすと, Global Orientation優位な反応が生じやすくなった。以上の結果は, マッカロー効果が視覚系の初期段階の特徴抽出機構だけで決まるのではなく, より高次の処理機構の影響も受けることを示すものといえる。
- 日本デザイン学会の論文
- 1998-01-31
著者
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