佐賀県諸富地区の家具業界における製品開発の問題と要因 : 地域産業における問題の構造とモデル化
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概要
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地場産業はそれぞれの地域の技術や材料の集積から生まれ発展してきた経緯から、多くの企業形態は中小企業である。そのため地域の産業を構成する各産業ごとの大企業の割合は極めて低く、裏を返せば中小企業は地域産業の重要な構成要因となっており、地元直結型の産業を形成している。本研究は、それらの要因及び問題点を分析し、地域産業の持つ製品開発の問題を明らかにし、その本質に迫ろうとするものである。本報では佐賀県の家具産業のアンケート調査を基に問題点の分析を行い、さらに、因子分析によって企業の特性による3因子(価格、企画力、品質)を抽出し、企業をコスト志向型、企画志向型、トータル志向型、志向未確定型の4タイプに分類した。その結果、(1)家具産業は未だ将来に対する明確な方向性を見いだせないでいること。(2)企業の持つ問題意識は企業規模によって差異が見られること。(3)4つのタイプに属する企業は、将来に対し異なった方向性を有することが分かった。
- 日本デザイン学会の論文
- 1997-07-31
著者
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