Dimetilan ベイトによるハエ駆除野外実験について
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概要
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1. 埼玉県桶川町の農村地区でDimetilanベイト剤によるハエ駆除野外実験を, 昭和38年7月より約40日間実施した.2. 実験対象地区を5区に分け, このベイト剤を, 各戸にそれぞれ5枚, 3枚, 1枚設置した区と, 3枚の他に5%Diazinon乳剤の400倍液を10日毎に発生源に撒布した区, および無処理の対照区とし, 各戸にハエ取り紙とリボンを展開して, そのハエ捕集数で, ハエの棲息密度の推移を比較検討した.3. ベイト剤を1枚設置した区は, ハエの多量発生を有効に阻止することができなかつたが, 3枚以上設置した区では棲息密度をかなり低下させることができた.しかし, 5枚設置しても, 3枚の場合以上の結果はえられなかつた.また, 発生源に対する殺虫剤撒布は併施した方が, さらによいハエ駆除効果が上げられるように思われる.4. このベイト剤で誘殺されるハエは, 主としてイエバエであり, その殺虫能力は設置後1カ月を経ても十分認められた.しかし, その誘殺数は次第に低下し, 実験の後半では, ハエ取り紙, およびリボンの捕集数より少なくなつた.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1964-04-25
著者
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