那須に於けるブユの分布, すみわけの調査成績
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概要
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自由学園は, まだ武蔵野の面影を残す東京西郊に位置するが, 清流が校庭の大芝生を貫流し, 昔から本学園内のブユの被害は甚しく, 一名南沢ブユの通称を持つほどである.1953年来, 本学科学グループの原田, 中村は, 予研緒方技官の協力を得て, 生態, 駆除の研究を行つて来たが, その後, 在校生にひきつがれ, 何よりもまず被害防止という目的で, 駆除実験に主力をおいて研究を進めている.たまたま, 筆者らは本学園の附属である那須農場へ, 農繁期託児所の実習に行つた際, その地方のブユの被害は, 更に激しい事を経験し, 学園内の研究の参考資料を得るという目的で, 二三の観察を行つた.取りあえず, 第1報として, 那須地方に於けるブユの分布, 及び調査水系に於ける興味深いすみわけの現象を見出したのでこの結果を報告する.本報告を行うに当つて, 日頃御指導を仰いでいる予研緒方一喜技官.及び, 調査に当つて種々御援助を頂いた那須農場の木下良作氏に厚く感謝申し上げる.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1958-04-10
著者
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斎藤 雅子
自由学園ブユ研究グループ
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石山 英子
自由学園ブユ研究グループ
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原田 節子
自由学園科学グループ
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浅羽 不二子
自由学園ブユ研究グループ
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加藤 雅子
自由学園ブユ研究グループ
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戸塚 和子
自由学園ブユ研究グループ