富山県高岡地方の恙虫について
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概要
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本調査の期間中に得られた野鼡(アカネズミ, ヒメネズミ及びヒミズモグラ)は庄川北区と二上地区でその棲息分野に多少の相違が認められた, これ等の中から6種の恙虫の寄生を認めた.この中fuji, pallida, intermedia及びjaponicaは主として山林地帯に, palpalisは河川の草原地に, 又Gahrliepiaは両地帯を通じて発見された.寄生指数はハタネズミに最も高く, アカネズミ, ヒメネズミ, ヒミズの順に低かつた.夏期に於ては比較的恙虫の寄生が認められず, 11, 12, 2, 3, 4月の秋冬期間に多くの寄生を見た. fuji及びpalpalisは寄生期間が比較的長くGahrliepia, japonica, intermedia, pallidaは前者より著しく短かいようである.
- 1955-12-30