四國の恙虫 (1)
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概要
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四国における恙虫及恙虫病の研究は, 1951年夏以来, 高知県については恙虫病の確認も含めて, 相当詳細に行われつゝあるが, 他の3県, すなわち, 徳島, 香川及び愛媛の各県については全く不明の状況であつた.筆者は, 四国の恙虫相の解明と, 予想される恙虫病の確認を目的として, 1953年2月以降, 高知県を除く3県について調査を進めているが, 1953年12月上旬までの成績を一応こゝに報告する.調査を行つたのは, 徳島県全般, 香川県及び愛媛県の一部で27ケ所52回である.この調査で, アカネズミApodemus speciosus Temminck et Schlegel 152頭, ドブネズミRattus norvegicus Erxleben 14頭, シコクヒミズモグラUrotrichus talpoides centralis thomas 4頭, モグラMogera wogura T. et S. 1頭, サイゴクヂネズミCrocidura dsi-nezumi T. et S. 1頭を捕獲し, 主としてアカネズミから, 少数はヒミズモグラ及びモグラから合計5, 411疋の恙虫をえた.恙虫の種類は, 以下の4属16種である.
- 1953-12-25
著者
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