ディメチランのイエバエに対する殺虫力について (第 1 報)

概要

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ダイアジノン抵抗性イエバエおよび感受性イエバエに対して, トピカル・アプリケーションおよび, ベイト法によつて, ディメチランの効力をダイアジノンの効力と比較した結果, 次の諸点が明らかとなつた.1.トピカル・アプリケーションによれば, ディメチランは, 感受性および抵抗性双方のイエバエの系統に対して, 等しい効力を示し, ダイアジノンとの間に, 交叉抵抗性は認められない.2.ディメチラン・ベイトの実験においても, ダイアジノンに対する交叉抵抗性は認められなかつた.また, ディメチランを食毒として与えた場合, 0.00625%という低濃度で有効であつた.3.ディメチラン0.025%を含む砂糖ベイトは, 1カ月以上有効であつた.4.ディメチランの基質としては, 乳糖および, 砂糖が優れていることがわかつた.5.ディメチラン・ベイトに対する室内放飼実験で, 設置1日後より顕著なハエの減少効果が現われ, 2日後には, ハエの密度は, 1/4程度に減少した.
日本衛生動物学会の論文
1962-05-31