西サモアのフィラリア病媒介蚊の日週期活動と季節消長
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概要
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西サモアのバンクロフト糸状虫による弱週期性フィラリアの主要媒介蚊, Ae. polynesiensisおよびAe. samoanusについて, 日週吸血活動と季節消長の研究をおこなった。Ae. polynesiensisの日週活動には2つのピークが認められ, 午後のピークは, 午前のピークよりも高い。また, 屋外での吸血蚊数は, 屋内のそれよりも大きかった。この種は, 通常昼間吸血性といわれているが, 夜間にもかなりの吸血蚊がみとめられ, これは月明の夜に特にいちじるしかった。Ae. samoanusは夜間吸血性で, 夜間の第三四半期に吸血活動のピークがみとめられる。両種とも, 吸血活動と温湿度の間に顕著な関係はみとめられなかった。この両種の季節消長は, いわゆる季節や, 他の気候条件とは関係なく, ただ降水量のみと相関が認められた。
- 1974-12-15
著者
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鈴木 猛
World Health Organization, Inter-country Filariasis Advisory Team
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SONE Fola
Health Inspector, Filariasis Control Project
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Sone Fola
Health Inspector Filariasis Control Project