中国海南島産トウゴウヤブカの無吸血産卵性
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概要
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海南島三亜市で得られたトウゴウヤブカAedes togoiの1系統について, 16時間日長, 20,25,30℃の三つの温度条件下における幼虫発育期間, 成虫サイズ, 無吸血産卵性を調査した。すべての温度条件で, 羽化後の雌は7日以内に無吸血で成熟卵を形成した。雌あたりの平均成熟卵数は, 20℃で126.9個, 25℃で120.8個, 30℃で85.0個であった。こうした強い無吸血産卵性は, マレー半島, タイなど東南アジア熱帯域の個体群と共通であるが, 成虫サイズはマレー半島産より明らかに大きく, むしろ台湾, 沖縄などの亜熱帯個体群に近かった。
- 1995-06-15
著者
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