ニッポンシロフアブの濾胞発育と生理的年齢の確定
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概要
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ニッポンシロフアブ個体群の生理的年齢の調査に先立ち, 卵巣小管の濾胞発育段階と排卵後の濾胞遺存体形成の基準を確定した。羽化直後の個体では濾胞の発育段階はほとんどI期にあり, 無吸血ではII期で発育が停止した。飽血すると濾胞は急速に卵黄を蓄積してIII∿IV期を経てV期に達し, 吸血4日以後に産卵した。本種は典型的な吸血産卵性の卵巣発育過程を示した。排卵直後濾胞末端部に形成される拡張した遺存嚢状体は, 収縮して5日後にはコンパクトな遺存体となった。2回の排卵を確認した個体でも卵巣小管の濾胞遺存体は1個しか観察されず, Polovodovaの生理的年齢推定法は本種には適用できないことが判明した。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1991-03-15
著者
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