日本産ユスリカ科既知種の目録
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概要
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ユスリカ科Chironomidaeに属する昆虫は湖沼, 河川, 水槽, 海岸のロックプールなどいろいろの水域からおびただしい種類が発生し, その幼虫は水中の有機質固定者として重要な役割をなしている。また, 一部の地方では不快昆虫としても問題になっている。わが国のユスリカ科昆虫の種類については戦前, 戦後を通じて徳永雅明が主として近畿を中心に研究をおこなっておよそ160種を記録したが, 著者らが関東, 九州などで調査をはじめてみると, これら以外にもおびただしい未記録種が発生していることが示された。そこで, まず1977年4月末までに日本から報告された種類についてその学名, 和名, 発表文献, 採集場所などの知見をとりまとめ, これからの分類, 生態学的な研究のベースラインとすることが必要と考えてこの報告を作った。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1977-09-15
著者
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