腰椎腹腔シャント術を施行した成人交通性水頭症119症例における手術合併症の解析
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概要
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当施設において成人交通性水頭症119症例に初回腰椎腹腔シャント術を施行したところ,種々の合併症が生じ再建術を要した、初回手術成功率は53%であり,残る56例(47%)には延べI04件の問題が発生し,計82回の再建術が行われた.原因として感染21例33件,カテーテルの断裂や迷入などの構造的問題8例10件,腰椎カテーテル先端部での問題23例26件,腹膜カテーテル先端部での問題15例17件, debrisによる閉塞4例4件.カテーテル留置困難による手術中止2例2件,急性硬膜外血腫2例2件,気脳症2例2件.原因不明8例8件であったシャント術後早期には感染関与が.術後長期には腰椎カテーテル先端郎での髄液流出不全の関与が多かった.腰椎腹腔シャント術選択時は,その特有の問題点をあらかじめ把握しておく必要がある.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2003-06-20