致命的な脳内出血を生じた下垂体腺腫の1例
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概要
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64歳の女性で, 経蝶形骨的アプローチでトルコ鞍内の下垂体腺腫を摘出した2カ月後に, 残存する斜台部分の腫瘍から脳幹前面に致命的な脳内血腫を生じた例を報告した.この下垂体腺腫はmacroadenomaでトルコ鞍から後下方に進展していた.下垂体腺腫から出血し, 腺腫外に出血が大きく進展した症例は現在までに8例が報告されている.これらの8例と本症例の臨床経過の特徴と出血機序について考察した.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2000-08-20