Pterional approachでの頭蓋骨弁固定におけるチタン製プレートの有用性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
pterional approachでの頭骸骨弁修復におけるチタン製頭蓋骨顔面用プレートの有用性について検討した.pterional approachにより脳動脈瘤クリッピング術を施行した40症例のうち, チタン製頭蓋骨顔面用プレートを用いて頭蓋骨弁固定した20症例と, チタン製プレートを使用せずに固定した20症例について, 比較検討を行った.従来の方法では骨片全体が落ちこみ, その程度は, 特に, 脳室腹腔短絡術を受けた症例ほど著明となる傾向がみられた.チタン製プレートによる固定では, 術後, 陥没はほとんど認められなくなり, 開頭部位に対する患者の心理的面でもよい結果がえられた.また術後CT, MRIなどの画像検査において, チタン製プレートはアーチファクトをほとんど認めず, 適正な画像を得ることができた.骨弁固定においてチタン製プレートを用いることで, 機能的にも形態的にも良好な結果が得られた.特に脳室腹腔短絡術を施行するような症例においては, チタン製プレート固定をした方がよいことが示唆された.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2000-07-20
著者
関連論文
- 脳脊髄液減少症の一例
- 脳ドックにおける未破裂脳動脈瘤の破裂予測
- vanA 型 Vancomycin-resistant enterococci 病棟内伝播事例への対応
- 国際医療福祉大学熱海病院における5 年間の血液等による汚染事故の解析と対策
- 国際医療福祉大学熱海病院における5 年間の薬剤耐性菌の検出状況と細菌検査室の果たす役割
- 国際医療福祉大学熱海病院における5 年間の抗生物質使用実績からみた薬剤耐性菌対策について : 抗MRSA 用薬剤使用開始届出制の導入とアンチバイオグラムの作成と配布
- 国際医療福祉大学熱海病院における5 年間の感染対策と課題
- 脳脊髄液減少症の診断におけるRI脳槽シンチグラフィの役割 : むち打ち症後遺症等, 種々の診断の利用へ
- 低髄液圧症候群/脳脊髄液減少症
- Pterional approachでの頭蓋骨弁固定におけるチタン製プレートの有用性
- 脳脊髄液減少症の一例
- 慢性硬膜下血腫の病像--成人16例の分析から
- 外傷性低髄液圧症候群(髄液減少症)の診断と治療