高血圧性脳出血に対する手術法と手術適応 : 定位法を中心に
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概要
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高血圧性脳出血の鑑別診断と手術法のポイント, および手術適応について述べた.鑑別診断は血管撮影(3D-CTA, MRAを含む), あるいは造影CTで, 血管性病変や腫瘍性病変を否定しておく必要がある.手術法としては, 開頭血腫除去術(経側頭葉法と経シルビウス法)と定位的血腫吸引術があるが, 両方の手術法に習熟しているのが望ましい.発作から6時間以内で, 出血が持続している症例は開頭して, 直視下に止血する必要がある.定位的血腫吸引術の適応になるのは, 被殻出血で31〜100ml, 小脳出血で15ml以上, 視床出血で10ml以上, 皮質下出血で20ml以上の血腫である.橋出血の吸引術の適応については, 今後の検討が必要である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1999-02-20
著者
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