経蝶形骨洞法によるトルコ鞍内くも膜嚢胞の1手術例
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概要
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トルコ鞍内くも膜嚢胞は非常に稀であるが, その発生部位および形成機序が他の頭蓋内くも膜嚢胞と異なるため, 同症例に対しては経蝶形骨洞法にても治療可能である.今回われわれは, 視力, 視野障害を主訴とする66歳, 女性の症例を経験したが, 同法を施行し, 術後症状は改善傾向にあり, 特に合併症もみられなかつた.同法による合併症は回避不可能ではなく, 今後は画像上特にトルコ鞍内に限局したくも膜嚢胞と診断された症例や高齢者に対しては, より低侵襲の治療法として選択される手術方法の一つと考えられた.
- 1998-12-20
著者
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原田 洋一
脳神経外科聖麗メモリアル病院
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岡部 慎一
脳神経外科 聖麗メモリアル病院
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河野 拓司
脳神経外科聖麓メモリアル病院
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野々垣 洋一
脳神経外科聖麓メモリアル病院
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遠藤 聖
脳神経外科聖麓メモリアル病院
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河野 拓司
脳神経外科聖麗メモリアル病院
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遠藤 聖
脳神経外科聖麗メモリアル病院
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野々垣 洋一
脳神経外科聖麗メモリアル病院
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河野 拓司
脳神経外科 ブレインピア南太田
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