後頭蓋窩における osteoplastic craniotomy の試み : Keyhole の設定およびノミを用いる工夫
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概要
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posterior fossaの手術は,関頭部が深く狭いためcraniotomeの操作が困難であることや,venous sinusからの出血を恐れたことなどの理由で,習慣的にcraniectomyで施行されてきた.posterior fossaもsupratentoriumと同様に,osteoplastic craniotomyが施行できれば,より生理的であり,cosmeticにも美しく,術後の患者心理に好影響を与え得る.また術後皮下貯留液の発生などの合併症も減少する.われわれは,sigmoid sinusの走行をふまえた2つのkeyholeを設定し,骨切りにノミ,線鋸を利用し,34件のposterior fossaのosteoplastic craniotomyを施行し,良好な結果を得た.特にノミはコンパクトで,操作性がよく,骨切り幅も狭いため,接合性のよい,思い通りの骨弁作成を可能とし,frontal, temporal baseおよびsphenoidal ridgeのカットなど,脳神経外科開頭術全般において非常に有用である.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1995-05-20
著者
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