小児軽症頭部外傷例の視床下部,下垂体,副腎系の内分泌動態
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概要
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嘔吐を伴う小児軽症頭部外傷例において,視床下部,下垂体,副腎系の内分泌動態について検討した.対象は嘔吐を伴う15歳以下の軽症頭部外傷30例である.嘔吐時ADH, ACTH, cortisol, renine, epinephrine, norepinephrineの皿申レベルは高く,幅吐消失後にこれらは低下し,正常域となった.これら内分泌動態の異常は周期性嘔吐症患児にみられる異常とほぼ同一で,しかも嘔吐消失後に速やかに消失することから,一過性の機能的異常と推察された.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1994-09-20