蛇行した椎骨動脈により神経根が圧迫されていた1解剖例
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概要
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椎骨動脈が強く蛇行し,頸神経根を圧迫していた解剖例を経験した.胃癌で死亡した81歳男性で,生前の神経症状は不明である.右椎骨動脈は第6頸椎横突起を出た後,後方に向かい第6頸神経の硬膜からの分岐部を強く圧迫していた.鉤部の後外側縁であり,頸椎前方手術の際には手術視野で神経根の手前に椎骨動脈が現れることになり,手術中に動脈を損傷する危険が高い.また,神経症状を呈する可能性もあると考え報告した.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 1994-03-20