眼球(脈絡膜)転移に対しガンマナイフ治療を行った1例 : 眼球固定における工夫
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概要
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眼球病変にガンマナイフ治療を施行する際,target pointに正確に照射するために眼球運動を完全に制御する必要がある.症例は54歳,男性.1992年8月,肺癌に対し中下葉切除および化学療法を施行した.2000年10月,左視力障害が出現し,MRIにて左脈絡膜転移および多発性脳転移を認め当院紹介となった.ガンマナイフ治療に際し,眼球は瞬目麻酔後,点眼麻酔を適宜使用しながら4直筋に制御糸をかけて完全に固定した.辺縁線量15Gyにて照射を行い,20週間後も視力の悪化は認められず,有効な視力を維持することができた.本治療法は,眼球転移病変に対し,その効果,低侵襲性から極めて有効な治療法であると考えられた.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2002-07-20
著者
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森 勝春
福岡記念病院脳神経外科
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堀江 信貴
福岡記念病院脳神経外科
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高橋 伸明
福岡記念病院脳神経外科
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古市 将司
福岡記念病院脳神経外科
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仲吉 則雄
なかよし眼科クリニック
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高橋 伸明
福岡記念病院