Persistent primitive hypoglossal arteryに合併した多発性脳動脈瘤の1症例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
遺残舌下神経動脈(PPHA)は, これまでも報告されているように脳動脈瘤を高率に合併する.症例は59歳, 女性で, Hunt & Kosnik Grade IIのクモ膜下出血をきたし, 脳血管撮影で右PPHAを認め, さらに前交通動脈瘤, 脳底動脈先端部動脈瘤の2つの動脈瘤を合併していた.手術では右前頭側頭開頭に前床突起の削除を加え, pterional approachで2つの動脈瘤をclippingし得た.術後, 経過良好で独歩退院した.またPPHAの診断に3D-CTAが有用であった.PPHAに合併する脳動脈瘤の成因としてhemodynamic stressや高血圧症に加えて, 血管分岐部における血管壁の先天的な脆弱性がより強く反映されているものと示唆された.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2001-07-20
著者
関連論文
- 組織置換型人工硬膜の多施設間共同臨床試験 : GM972の有用性に関する検討
- 784 び漫性軸索損傷による嚥下障害に対する横向き嚥下の効果
- MR angiography 実施半年後にくも膜下出血となった1症例
- Persistent primitive hypoglossal arteryに合併した多発性脳動脈瘤の1症例
- 頭蓋外椎骨動脈解離に合併した脳底動脈閉塞症に対し血栓溶解療法を施行した1例