撓角撓度法の擴張と其の應用
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概要
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〓に擴張と呼ぶ所のものはアーチ型材を含む架構をも解き得る様に、所謂撓角撓度法基本公式を擴張すると云ふ意味であり、其の應用と稱するは該基本公式を利用してかくの如き架構を解く方法を述べる事を意味する。在來の撓角撓度法と比較して相異する點は基本公式は勿論のこと、更に未知量と是に對する方程式の種類に於ても存する。即、未知量としては撓角θ、撓度 R のほかに柱材端部の剪力 H が加はる點、方程式としては節點、層の二方程式のほかに柱一本に關する柱材方程式が加はる點である。以下簡明にその基本公式の誘導竝に應用法を述べる。本稿に關し恩師内藤博士、先輩鈴木隆藏氏の御懇篤なる御指導をたまわつた事を衷心感謝申上げる次第である。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1930-07-25