撓角分配法に依る高層ラーメンの實用解法
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概要
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本文は高層ラーメンの解法に、聯立方程式の解を用ふることなく、ラーメンの圖上に於て、計算尺を使用して直接簡易なる算術計算を行ひ、理論的に得たる撓角分配率に應じて、不均性撓角 Unbalanced Slope を逐次分配して balance せしむる方法を述べたもので曲材又は斜材を有するものにも適應可能である。 H. Cross 氏の Unbalanced Moment を逐次分配傳達せしむる方法は、1個の節點に於て、其節點に集る部材の數だけの未知量(多くは4個又は3個の未知量)を取扱ふが、本法は之に反し各節點に於て常に1個の未知量(撓度ある場合には各層にて更に1個の未知量)を以て計算せしむる簡易性を有して居る。襄に、著者の提案した機械的作表法とイテラチオン法の併用を理論的方面から進んだ方法と考へるならば本法は實用的方面に立脚して入り込んだ簡易法である。而して兩者の關係、即ち理論と實際の一致を茲に説明したものが本文である。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1934-11-05
著者
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