29) 側面隅肉鎔接に關する實驗
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概要
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鋼構造物の鎔接工事に於いて屡〓用ひられる側面隅肉鎔接は、理論上長さの方向に應力の不均等分布をする事が知られてゐる。本實驗の範圍内に於いては此の理論的局部應力の影響は破壊時に於いても存在し、鋲結合に於けるが如く、之を無視するも差支へないとする考察は、鎔接の場合成立せぬものである事が知られる。即ち、隅肉の長さの増大につれて、單位強度は減少し、この性質は連續鎔接に於いては相當著しく、長さが或る限度以上に至れば、不連續鎔接に1間隔不連續鎔接の強度の方が大となつて來る。從つて鎔接設計に於いては徒らに鎔接の長さを大にするも無益であり、寧ろ連續鎔接を施した場合理論上局部應力の大となるべき部分に鎔接を施す不連續鎔接の方が有利であることを示してゐる。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1935-04-29
著者
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仲 威雄
東京帝國大學大學院
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仲 威雄
東京大學
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齋藤 祐義
三機工業k.k.建材部
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斎藤 祐義
三機工業建材部
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仲 威雄
東京帝國大学工学部
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齋藤 祐義
三機工業株式會社規格課
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菅澤 英夫
大倉組大阪出張所
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中田 亮吉
遞信省建築課
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中田 亮吉
日本電々公社建築局
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