美術館に於ける陳列品の前に立てる硝子板の問題
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概要
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我邦では美術館に於て繪畫を保護するために多くの場合陳列壁面の前方に壁面と平行に硝子板が置かれる。之が爲に觀覽者や向側壁面の繪畫や又特に窓の反射を生じて甚しく困らせられ、時には陳列品が全く見えない事さへある。之を避ける爲に硝子板を垂直ではあるが鋸齒状の線に沿ふて即ち屏風を立てた様に置いて凹んだV字形の所にカーテンを吊すのである。斯くして妨害となる反射は全く除去し得る事を示すものである。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1935-04-05