R&D意思決定の質の改善法 : SDGアプローチの概要
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概要
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R&Dプロジェクトへの投資決定の分析は、二つの補完的な活動を検討しなければならない。R & D成果をあげることと、R&D成果から市場価値を作り出すことである。この二つの活動はともに重要であるが、R&Dマネージャーの注意は、しばしばR&D関係者によって「すばらしい研究」とみなされているものに、狭く絞り込まれがちである。R&Dマネジメントの成功の秘密は、R&D成果をうまく達成させる企業の能力と、その成功をもとに高い市場価値を獲得させる能力の間のインターフェースを理解し、活用することにある。R&Dマネジメントの成功の秘密を解明するには、技術的活動と市場的活動という二つの特性を評価することが必要である。すなわち、技術的成功の確率と、技術的成功が与えられたもとでの市場価値の確率分布である。これらR&D活動の基本的な尺度を評価したり、これらの尺度をR&D投資決定を検討するに用いたりするプロセスは、SDG会長でもあるRonald A. Howardスタンフォード大学教授によって提唱された「決定分析(Decision Analysis)」の手法に基礎を置くものである。
- 研究・技術計画学会の論文
- 1990-06-20
著者
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Matheson James
Strategic Decision Group
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Menke Michael
Strategic Decision Group
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Derby Stephen
Strategic Decision Group