高度情報社会に向けての情報化のゼネラル・アセスメント : 総合的評価の実戦例とその方法論
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概要
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1970年代の初期から、新技術に対するテクノロジー・アセスメントがさかんに行われ、アセスメントの対象も先端技術だけでなく社会開発にまで拡大していった。この「情報化のゼネラルアセスメント」は、日本における広範な情報化の動向を明確にとらえ、その社会および個人に与えるインパクトを事前に予測評価し、適切な情報化の推進策を導き出すため、1974年に実施された。この調査研究には、従来のテクノロジー・アセスメントの方法に加え、幾つかの新しい手法の導入が試みられており、総合的なマトリクス・インパクト・アセスメントによる評価法や政策シュミレーションを適用した数値解析法が具体的に組み込まれている。本論文では、この情報化のゼネラルアセスメントの方法と実施結果の概要を述べるとともに、今や全地球的規模で急速に進展する情報化についての今後の研究に資するため、実施後10数年を経た現時点で方法論的な見直しを行い、手法の改善についても提案する。
- 研究・技術計画学会の論文