米国における国立研究所から民間企業への技術移転システム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在米国では、技術面・貿易面における国際競争力強化の観点から、これまで軍事的研究を主に行っていた国立研究所から民間企業への技術移転を積極的に行おうとの動きが活発化している。昨今の民生技術の急速な進歩による、軍用技術と民生技術の接近もその動きに拍車をかけている。このような中で、東西の冷戦終結によって研究費の大幅削減を受けた米国の国立研究所、特にエネルギー省傘下の研究所では、この技術移転に組織存続の光明を見出そうとしている。ニューメキシコ州におけるロスアラモス国立研究所、サンディア国立研究所等は、その代表的な例である。今回我々は、このような米国の国立研究所から民間企業への様々な技術移転システムについて、特にスピンオフ企業を通じた技術移転とCRADAを通じた技術移転の2つを取り上げ詳細に調査した。 スピンオフによる技術移転は米国の国立研究所からの技術流出の形態として最も古くから存在するものである。我々は、幾つかのスピンオフ企業について、スピンオフ企業の成立過程とその機能、スピンオフ元との関係、スピンオフ企業の支援環境について詳細に研究した。CRADA(共同研究開発契約)は連邦政府が作った国立研究所から民間企業への新しい技術移転システムである。我々は多くのCRADAサンプルを得て、このCRADAシステムの活用状況に関する研究を行った。
- 1997-05-09
著者
-
江藤 学
筑波大学先端学際領域研究センター講師
-
Rogers Everett
Professor The University Of New Mexico Department Of Communication And Journalism
-
Rogers Everett
Professor And Chair Of Department Of Communication And Journalism At University Of New Mexico
-
Allbritton Marcel
The University Of New Mexico Department Of Communication And Journalism
関連論文
- Parasocial Interaction with The Television Soap Operas "Simplemente Maria" and "Oshin"
- 米国における国立研究所から民間企業への技術移転システム