90年代の日本企業における研究開発のグローバル化の分析 : 電気機械と医薬品のケース
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概要
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本論文は, 日本の電気機器と医薬品産業における14の大企業について, 研究開発(R&D)のグローバル化を, 計量書誌学的手法とアンケート調査の両側面から分析したものである。その結果, 両産業ともに1990年代に入り, R&Dのグローバル化が増加傾向にあること, R&Dのグローバル化が自社の海外子会社のみでの活動と海外の大学や公的研究機関との共同研究によって, 行われていることが分かった。産業別においては, 電気機器産業の方が医薬品産業よりも早くグローバル化をしていることも判明した。次に, 統計的手法を用いた結果, 同産業の企業間でもグローバル化の程度やパターンに相違が存在していることが分かった。R&Dのグローバル化の動機としては, 両産業ともに技術的要因を重要としているが, 産業別では, 電気機器産業は技術的要因をより重要とし, 医薬品産業は技術的・需要的両要因を重要としていることが分かった。
- 研究・技術計画学会の論文
- 2000-07-31
著者
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