「心理社会的ストレスと健康」
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概要
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心理社会的ストレスは近年,急速にわが国社会で問題にされるようになった.その背景には,最近の社会変容にともなう心理社会的ストレスが,我々の身体的,精神的,社会的適応を阻害して,様々な健康障害を引き起こしている現実があると思われる.したがって,その現実を認識し,心理社会的ストレスに対する対応方法を検討することは,健康増進ならびに予防医学の立場からは重要な課題であるといえる.一方,心理社会的ストレスと健康の問題に関する研究は急速に今後も増え続けるであろう.そこで,本シンポジウムでは,(1)心理社会的ストレスが我々の体内でどのような反応を引き起こすのか,(2)心理社会的ストレスをどのようにして計測するのか,(3)心理社会的ストレスがどのような精神障害を生み出すのか,(4)最近わが国でも検討されるようになったタイプA行動と心臓病の関係に,心理社会的ストレスがどのようなかかわり合いをもつのか,そして(5)心理社会的ストレスにどのように対応したらよいのか,これらの問題提起に応える形で,これまでに精力的に取り組んでこられた演者の先生方より考察をうかがい,会員諸氏に,この方面の問題ならびに研究の現状と重要性を認識していただく.
- 日本行動計量学会の論文
- 1991-08-28
著者
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