田端英雄博士らによって採集されたネパールのキンポウゲ科植物
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概要
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京都大学理学部の田端英雄博士が協力者たちと1976年と1978年に西ネパールより採集してきた標本のうち、キンポウゲ科のものを調べ11属53種8変種を同定した。それらのうち、トリカブト属のAconitum tabataeとオオヒエンソウ属のDelphinium tabataeは新種、イチリンソウ属のAnemone obtusiloba var leiocarpaとセンニンソウ属のClematis orientalis var. unifloraは新変種である。日本とヒマラヤ地方を較べると、属のレベルでは共通性が高く、ここで同定した11属のうち、トリカブト属、イチリンソウ属、オダマキ属、リュウキンカ属、サラシナショウマ属、センニンソウ属、キンポウゲ属、カラマツソウ属、キンバイソウ属、の9属は日本にもある。しかし、種のレベルになると大へん異なっており、共通性は53種のうち北半球に広く分布するエゾノリュウキンカCaltha palustrisとヒメカラマツThalictrum alpinumの2種だけである。キンポウゲ科に関するかぎり、ヒマラヤ地方の高山植物は、台湾、中国大陸、中央アジアの高山植物とともに、コーカサス・ヨーロッパのものに近く、日本の高山植物は極東地方のものに近い。温帯の植物を較べてみても、ヒマラヤ地方、中国西部のものと、日本、朝鮮、ウスリー地方のものとの間にはかなりの溝がある。
- 1986-12-25
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