Hortonia(モニミア科)の材及び樹皮の解剖学
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概要
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Hortoniaの材及び樹皮の解剖学的特徴が記述された。材の特徴は成長輸を持たない散乱材で, 道管要素は細長い。道管相互壁孔は移行型, 繊維状仮道管は隔壁を持たず有縁壁孔がある。軸方向柔細胞は独立散在柔組織, 放射組織は異性型であり結晶をもつ。油細胞はない。樹皮には樹皮繊維があり, 放射組織は拡張しないし軍後に厚壁化する。Hortoniaに見られる道管や木部繊維の特徴は一般に原始的とみなされるが, これらの特徴はモニミア科の他の属にも観察される。したがって, これまでたびたび繰り返されたきたことと違って, Hortoniaがモニミア科の中で原始的な材構造を示す唯一の属ではない。
- 日本植物分類学会の論文
- 1996-07-10