A-42 アライアンス戦略とプロジェクトマネジメント : エンジニアリング・コントラクタービジネスをめぐって
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概要
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本研究は、エンジニアリング・コントラクターピジネス分野 (EC) におけるプロジェクトマネジメントの役割を経営戦略特にアライアンス戦略との関係から概観するものである。従来は、ECにおけるプロジェクトマネジメントはとかく技術論的なアプローチが中心となりがちであったが、ここではプロジェクトの成立までの段階、プロジェクト受注段階、具体的プロジェクト遂行段階、そしてプロジェクト完了後の段階等プロジェクトの各段階毎の特徴と、人的、情報的、組織運営的な対応について、アライアンスの観点から分析を行なう。ゼネコンと呼ばれる総合建設業や発電プラントにおける国内建設請負ビジネスは従来から各種の形態のアライアンスが実施されてきた。一方石油・化学プラントや医薬・食品・エレクトロケミカルを代表とするファインケミカルプラントではどちらかと言うとアライアンスよりは単独・一括請負が主流であった。一方海外ビジネスにおいては、各種リスク回避とマーケティングの観点からここ10年アライアンスが増加してきていたが、プロジェクトマネジメントの役割に関する研究はあまりなされてこなかった。成熟経済において新規プロジェクトは減少するが、国際競争に勝ち残る為の各製造業は生産性向上のための設備投資プロジェクトは国際的視野に立ってなされるが、そこではプロジェクトマネジメントはむしろ重要となり、特に海外プロジェクトにおいては従来の効率的な業務遂行型から、創造・提案・共同型を志向する。その中でECとしてプロジェクト・マネジメントにおけるアライアンス戦略をどう理解し擦り込むか重要となる。本研究はこの点を整理してみた。
- プロジェクトマネジメント学会の論文
- 1999-09-10