S-3 プロジェクトマネジメントにおけるテクノロジアセスメントの役割に関する研究
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概要
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PMBOK Guideは, プロジェクトの有期性を明示し, 対象とするリスクマネジメントの範囲もプロジェクトライフサイクルの範囲に限定している. 一方で, プロジェクトの成果物が, プロジェクトライフサイクルを超えて引き起こす事故や現象が, プロジェクトの創生母体である企業の持続的な活動に影響を及ぼすであろうことは想像に難くなく, その対応について考慮することは必然といえる.1970年代に提案されたテクノロジアセスメントの手法は, 環境との共生を標榜する企業活動の広がりとともに, 再び注目を集めている. 本研究では, プロジェクトの計画段階に対し, テクノロジアセスメントを導入することで, プロジェクトの結果に内在するリスクを予測し, プロジェクトの創生母体に対するプロジェクトの負の影響を管理することを提案する. 特にリスクイベントの具体化の時期や影響の程度の予測が困難である. プロジェクトの結果による環境リスクの存在に注目し, プロジェクトの実施主体者である企業持つべきモチベーション構造について議論し, その必然性を明らかにした.
- プロジェクトマネジメント学会の論文
- 2001-03-12