頸部頸動脈狭窄病変に対する頸部超音波検査 : PTA/STENT治療の安全性の予測
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概要
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近年PTA/STENT治療の適応は, 頸部頸動脈内膜剥離術(CEA)が困難な症例などに拡大されてきている. しかしPTA/STENT治療には, 依然としてdistal embolismによる合併症の問題が残されている. 今後, PTA/STENTの手技をより安全に行っていくためには, 頸部plaqueの術前診断により適応を厳密にしていく必要がある. 頸部plaqueを非侵襲的に診断するために, 主に頸部エコー検査が行われており, この数年で診断精度が向上してきた. しかし, 頸動脈狭窄疾患の予後を判断する十分なデータが出ているとはまだいえない. これまでに頸部エコー検査をPTA/STENTの術前診断のひとつとして位置付けてある報告はみられる. しかし, 頸部エコーのPTA/STENTの術前検査としての信頼性について検討した報告はみられない. 今回われわれは, 頸動脈plaqueのエコー所見と術中肉眼所見を比較して, 頸部エコー検査による性状診断の精度が, PTA/STENTの術前検査として十分であるかを検討した.
- 日本脳卒中の外科学会の論文
- 2004-07-31
著者
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