コンピュータへの態度を規定する心理的要因の分析 : 共分散構造分析による検討
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概要
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さまざまな心理的要因がどのような過程を経て,コンピュータに対する態度に影響を及ぼすかについて共分散構造分析による検討を行った.情報処理の演習を受講する大学生404名を対象に,コンピュータに対する「イメージ」,「不安」,「不満」および「態度」に関する意識調査を行い,複数の構成概念からなる因果モデルを構築し,その妥当性について検討を加えた.結果的に,大学生はコンピュータへの「イメージ」が好意的であるほど積極的な「態度」を示すこと,また「不安」が高いほど非好意的なイメージを形成し,消極的な態度を示すことが検証された.しかし,仮説とは逆に,「不満」が強いほどむしろ好意的なイメージを形成し,積極的な態度を示すことが確認された.
- 日本情報経営学会の論文
- 1996-01-31