流通分野の情報ネットワーク化に関する考察 : 消費財流通を中心に
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概要
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情報ネットワーク化の進展は,生産と消費を結ぶ役割を持つ流通機構の変革につながる可能性を持っている.生産段階におけるファクトリーオートメーション化,小売段階におけるストアオートメーションの進展により,両者の中間に位置する卸売段階においても,情報ネットワーク利用によるシステム化が求められている.特に,小売チェーン企業の物流や受発注システムの改善要請は,卸売業にとって大きなインパクトを与えた.それは、個別企業内の業務システム変革にとどまらず、流通機構全体にも波及していくと考えられる.今後は情報ネットワークの普及と高度化が進み,将来的には流通分野においても「業際化」などによる新たな流通システムが出現する可能性がある.
- 日本情報経営学会の論文
- 1996-01-31