認知と情報
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概要
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現代の社会組織のなかで情報技術の進展やそのシステム化を通して,情報とは何か,情報現象とは何かということが再考されるようになってきた.こうした情報という概念枠組みが対象とする世界は,有機体であれ無機体であれ,物質世界と精神世界の別を問わず,さらに,マクロ-ミクロ現象の別にかかわらない.いわば,真理探求の「万能モノサシ」が情報といわれる.ここではN.ウィーナーによるサイバネティクスがとらえる情報観と,学問の新しい趨勢である認知諸学のそれを比較考察し,これら相互に隣接する人間観,さらに世界観をも包摂する概念としての「情報」について遡及する.
- 日本情報経営学会の論文
- 1993-05-31
著者
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