「書く事」に慣れるための英作文の授業手順 : 書く作業を通して英語との接触を深める
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
英作文を指導するにあたっては、教師の強いコントロールのもと、英語のフォームに主眼を置いて、多くの英文に接する事で英語に対する慣れをつくろう、という伝統的な教授法 (Controlled Composition, Focus on Form Method) と、最近の、フォームはさておき、とにかく何でも書かせて自主的な作文をさせ、教師は文法や文型には構わず、その作文の中身を汲み取って評価をしようと言う新しい教授法 (Process Approach) とがある。しかし、この新しい教授法に対しては、これによって培われた力は大学の単位として認めるにふさわしいものではない (Ann Raims, 1991)、全くの強迫観念(妄想)である (Horowitz, 1986c, p.788)、といった強い批判がある。また、発表者自身、このプロセスアプローチは、基本の語学能力をしっかりと持った学生に対しては有効かも知れないが、発表者が当初直面していた学生状況のもとでは適当ではないと判断した。よって、ここでの授業手順では英語のフォームを大事にする強いコントロールの下での指導を発表する。
- 2000-11-01