中国に進出した日本企業の環境経営 : リコーの事例をもとに
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概要
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地球環境問題の深刻化が、日本から近い国の中国でも問題となっている。それは酸性雨というかたちで日本へも影響を及ぼしている。中国の環境問題は酸性雨以外にも砂漠化や三廃(廃気、廃水、固体廃棄物)の排出による大気汚染、水質汚濁など様々である。こういった状況に対して、ODAやNGOなどによる援助がなされているが、企業が環境に与える影響の大きいことから、本報告では、企業の環境経営をとりあげ中国の環境問題解決への糸口としたい。多国籍企業の中には進出先の環境規制が緩いことに従い、本国においてよりも環境に配慮した経営を行わない企業もある。しかし、リコーの事例をもとに環境経営を進出先の国でも徹底して行った結果、現地企業が環境経営を行うようになり、それが中国の環境問題解決へつながるということを本報告では検討する。
- 2003-10-24