人事評価における評価者訓練の重要性 : 360度評価制度導入との関連を中心にして
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概要
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ワークモチベーションを高めることによって従業員の能力開発を行なうことは、企業の生産性向上や競争優位性を構築していく上で必要不可欠な要因である。そこで今日の企業においては、アメリカで開発された360度評価制度を導入することによって、これらの課題を発展的に解決しようとしている。この360度評価制度とは、一人の従業員を複数の関係者が評価するといった多面的評価方式というところにその特徴がある。日本企業においても、人事評価にこの制度を導入する企業が増えてきている。しかしながら、制度自体の複雑さゆえに、評価エラーを引き起こす可能性も極めて高い。よって本報告では、従業員の納得性や組織へのコミットメントを高めるために360度評価制度を導入する際の評価者訓練の重要性に関して、日米の事例に基づいて検討を加えつつ視察を展開することにする。
- 日本経営教育学会の論文
- 1999-06-25