マネージャーの変貌する役割について
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概要
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Mintzberg, H.は70年代初頭、それまで定説化していたマネジャーのマネジメント機能の要素別理解に対し、独自な機能的アプローチを使ってゲシュタルト的な実体として眺めて見る必要性を強調した。その結果、マネジャーは実際組織の中で公式に与えられた権限と責任から発生する10の役割を果たすために神経中枢として様々な情報を収集、整理、操作、伝達する要の位置にあることが明らかにされた。しかし、組織環境の変化にともなってまず組織そのものが変化し、それにともなってマネジャーに要求される役割にも変化が見られるに至った。つまり、21世紀の組織は一言でいえば大人の組織(プロフェッショナル集団)が主流となる。そこでのマネジャーの役割はdoingを通じた直接行動と他人へのひそやかな思いやりを組織に満たすことである。命令と服従によるコントロールから信頼とサポートによるマネジングである。
- 1999-06-25
著者
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