ミドルの役割と組織革新
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概要
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本稿ではミドル・マネジャーの役割をミドルの生成を出発点とし,その解明に努める。研究事例としては,米国の鉄道の発展との関連でミドルの役割を考察する。その結果,官僚型組織でのミドルの役割の限界を浮び上がらせる。つまり,ミドルの役割において主体性の欠く,機械の歯車の一部に過ぎなかった。 それゆえ従来のミドルは,変化の激しい不確実な現在の市場環境において,その役割を見直さなければならなくなってきた。そこで現代において,ミドルはトップのビジョンを十分把握し,現場情報を自らの手でも入手し,そこから得た知識,アイデアを経験と学習を通じて積極的に現場で実験する革新的試行の中心的推進者になることである。つまり,コア・ストラテジー・ミドル(core strategy middle)の出現を期待されている。
- 日本マネジメント学会の論文
- 2000-10-28