環境経営に向けての企業文化づくり
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概要
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環境問題の深刻化は、企業経営にパラダイム転換を迫っている。企業や事業を環境視点から組み替えていくことが求められている。その基本は社員の意識とそれを左右する企業文化の変革であり、そのためには社員に対する環境教育が重要である。それによって、初めて環境経営は実態化する。ISO取得は、その出発点でしかない。環境教育で重要なことは各人の生き方や働き方の見直しである。知識も大切だが、意識や行動の変革が必要である。環境負荷の大きな生き方をしている人が、環境経営を支えていくはずがない。社員の意識を変えさせるためには彼らの生活を回復させ、世界を広げることである。世界のつながりを実感させなければならない。環境教育とは実は世界を広げさせることなのだ。社員の世界がタコツボ化していることこそが問題なのだ。社員の生活を回復させ、広い世界との関係性を持たせることが、これからの環境教育のポイントである。
- 日本経営教育学会の論文
- 2000-10-28
著者
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