グローバル企業における総合的業績管理システム : 日本企業の現状と課題
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概要
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世界規模でビジネスを行う企業は、伝統的な業績評価システムから脱却し、戦略と連携する統合的業績管理システム(Integrated Performance Managemem Sysem : IPMS)を導入すべきである。伝統的な業績評価システムは次の7点において明らかに現在の競争環境に適合していない。すなわち、(1)戦略目標と相関していない、(2)経営上の意思決定に適合していない、(3)ビジネスまたは顧客に付加価値を与えない、(4)最新性を保てない、(5)情報システムの機能を阻害する、(6)誤ったシグナルとメッセージを与える、(7)改善に障害を設ける、ということである。これに対して、IPMSは次のように定義される。すなわち、IPMSは、成果に対する優先順位に焦点を当て、業績評価を統合し、分析とそれに対する行動を促進し、継続的な改善を促し、アカウンタビリティを明確化しかつ強化する継続的なプロセスである。IPMSの有効性を高めるためには、財務および非財務業績評価指標を統合することが不可欠であり、日本企業が、その企業に適合したIPMSを構築することにより、競争力を高めることできる。
- 2001-06-22