現代企業における組織改革とその方向性
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概要
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経営学が対象としている現代企業の特徴は、企業規模の拡大、国際化あるいは多角化をはじめとする経営活動の複雑化である。さらに近年、規制緩和や国際化・清報化のさらなる進展などの環境変化による競争の激化は、企業経営に対し意思決定の迅速化を求めている。そこで本報告では、現在日本企業において進められている組織改革の進展、すなわち、現在、日本企業の多くが環境変化に対応して、意思決定の迅速化、事業の再定義を含む改革が行われている。特にこれまでの事業部制は擬似事業部制ともよべる形態であり、本来の意味での事業部制組織形態を採用する傾向が見られる。それらは、従前の事業部制と区別するためにカンパニー制、社内資本金制、社内分社制などの名称を用いているが、現在ではカンパニー制が一般化してきてる。さらに組織改革と関連して、取締役会改革や執行役員制度導入、企業戦略などもふまえ、今後の方向性を考察する。
- 2001-06-22